ごあいさつ

成福院貫主・信貴山管長 鈴木貴晶

ごあいさつ

 信貴山成福院は信貴山真言宗の大本山であり、信貴山内の中心に位置し、歴史ある信貴山において伝統と近代性を兼ね備えた塔頭寺院です。
 大和国信貴山は、聖徳太子のご開山による日本最初の毘沙門天王の霊山で、大阪と奈良の県境にある生駒山地の南方に位置し、都会にほど近いものの、空気が澄み、四季折々の自然を満喫できる『とっておきの癒しの場所』となっています。
 毘沙門天は寅年・寅日・寅刻に出現され、七福神の随一、商売繁昌、福徳開運、諸願成就のご利益あらたかな福徳の守護神です。以来、信貴山の毘沙門天王は寅に縁のある神として信仰されています。
 国定公園でもある信貴山境内は関西の日光とも称えられ、四季折々の美しい自然とふれあうことができます。本堂からは大和平野を一望におさめ、信貴山頂にある空鉢護法堂からは広大な大和盆地を見下ろす事ができます。成福院宿坊からは本堂や灯火が美しい参道の灯篭、千手の公孫樹(せんじゅのいちょう)と呼ばれる樹齢約五百年の大銀杏を眺める事ができます。
 成福院では日々個人の参拝・祈願はもちろん、多数の経営者・事業主様が御祈祷を受けられています。「融通殿」に祀られる「如意宝珠」は、そもそも信貴山の本尊である毘沙門天王が棒げられる宝塔の内にあるもので、無量の財宝を涌出すると謂われております。お仕事での成功を祈願される方が多いのは、それも理由の一つでありましょう。
 当院の御祈祷では、本堂にて六百巻の経典を転読する大般若祈祷を執り行った後、「融通殿」にて祈願を行なう流れとしています。是非共ご参拝、ご祈願ください。